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占い師との会話

俺はロックンロールエンターティナー、世界を縦横無尽に駆け巡るReveRのHEAD☆


何日か前に記した、宮崎での出会いについて書きたいと思います。

その前にひとつ、念のために書きますが、先日の白バラについての記述は失恋などによるものではありませんので!
毎日の素敵な出逢いに感謝して生きたいなと、思います。


さて、その前に、何ヶ月か前から私が執筆している小説・[FKOK CITY(仮)]の一部を紹介したいと思います。




-占い師との会話


目覚めてから、コーヒーを飲みながら煙草を吸っていると、部屋のデジタル時計はまた11時11分を指していた。
ハウスを離れて、市街のハコのオーディションを受ける事にした僕らは、これから集まって新たに表現の場を探しに出る。


部屋を出ると、またホームレスの男と目が合った。僕はまた息を止めて、鼻と口をさり気なく手で覆った。





なぁアンタ。

散乱しているゴミと混じって、紫の布がかかった四角いハコとガラス玉があった。
「じいさん、占い師かい?」
昔な、今はこの通りだよ。
「なぜ、いつもオレを見ている?」

今は、、咳払いをしながら少し口調が強くなって、ホームレスの元占い師は続けた。
「今はこんなだが、昔は力があった。ここが栄えていた時代は若い子が並んだもんだよ」
悪いが昔話を聞いてる暇は、、そう言おうとすると占い師は遮った。
「11という数字が目に付くね?」
「そうだが、なぜわかる?」
「アンタはそういう生まれなんだ、生年月日から割り出せる数字なんだが、11というのは超能力などの力を持った人間が多い。そういった人間のオーラを読み取るのは占い師にとって容易い事だ。
例えばアンタが、ふとした思いつきで言ったようなことでも、他人からすれば現実離れしていて理解し難い。だからこその孤独も、多分に感じているだろう」

弱々しい存在だったホームレスの声は、不思議な力を持って語りかけてきた。

「アンタは、これから多くの人に感動を与えるような大業を成し遂げるだろう、そういう宿命も背負っているし、それがアンタの夢でもあろう。けれど、そいつを実現していくにはこれからもっと現実的な努力が必要になる。アンタ一人なら、精神的な解釈だけで前に進んできたが、もっと現実的なことを学んでいかなければ周りは付いて来れなくなる。」

「そうだな、例えば今の会話で言うと、現代人は11とか宿命よりも、今自分に差し掛かっている問題の具体的な解決法を望んでいる。だから、申し訳ないがじいさんの仕事は年が経つに連れて減ってきた。オレもそうなる可能性が、ないとは言えない訳だね」


「さよう、これからは様々な現実を直視せねば前進できない、アンタにとっての冬がやってこよう。けれど、これまでに育まれたその直感力は活かすベきものだ、その為に冬がやってくる。生きる事が嫌になることもあるだろうが、アンタは成し遂げるその為に生まれてきた。その事を忘れてはならない」


占い師は最後に、アンタと話せて良かったと物乞いの顔から子供のような笑顔になった。
そしてその日以来、姿を消した。







_と言った一節だが、これを書いた数カ月後に思いがけない出会いがあった。
それが宮崎での出会いである。

GWに母と二人でポピー園にいくと、色紙に芸術的なメッセージを書いて売っているお祖父さんがいました。
母が一枚書いてもらおうかとお願いすると、以前にもその人の作品を買った事を思い出した事からその後で会話が弾み、突然にその人は「オーラの色」を見ましょうか、そう言われました。
あなたは紫、ですねと母の診断が終わり、その後の自分の色

by red_rebel | 2008-05-16 10:28 | Diary of HEAD  

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