結集と拡張

俺はロックンロールエンターティナー、ワールドワイドに活躍するReveRのHEAD☆


右手は現実的な意味合いを持ち、親指は自分自身を表すという。親指の爪というキャンバスに俺自身を表現してみようと思い、描いたのはグリッターコートを塗っただけの上にゴールドのラインで幾何学的模様を施したものだった。
たかが爪ひとつ、けれどこの小さなアートから幾つのものリアルに気づかされる。

複雑に絡み合った何本ものラインは思い思いの方向に向かっているようで、実はすべてが密接に関わり合っていて、ひとつの"オレ"を表現している。すべてに意味がある。
例えば仕事だけをみても僕の場合ふたつの仕事を掛け持ちしていて、その中でもいろんな顧客や業務があってそれぞれで考える事や対応の仕方も違う訳だが、それら全てでひとつの"仕事"と呼べる訳である。それら全てで成り立っている。それはバンドやプライベートと見方を変えても同じ事だと思う。
フィールドを大きく考えれば、(ネイルアートが示すのは)僕のすべて、更にはこの世界すべて、などという見方もできるだろう。


仕事中にやはり少しずつラインが剥がれてきて、僕は何とかくっつけて素の爪を覆い隠そうとする。それがすべて剥がれてしまう事を恐れて、有りの侭といえる爪を覆い隠そうとしている。
ついに1本のラインが3mmほど剥がれ、粘着力を失ったラインシールが反り返る。
仕事をひとつ終えるとまた次のラインが剥がれ出す。

ここで爪(アート)への新しい見解が生まれた。
ゴージャスに飾ったゴールドのラインは、僕自身の飾り。有りの侭の僕ではすべてを繋ぎ止めることはできないのか?

エレベーターは止まる事なく上昇を続ける、僕は一番最初に剥がれ出したラインを左手の指で摘んだ。そして、思いきり剥がした。べた塗されたグリッターコートを破り、2,3本のラインが一気に剥がれる。
僕は光に翳せば映るそのラインの跡を、赤のペンで塗りつぶした。デリケートな金色のラインは剥がれやすいが、安物のペンで描いた赤いラインは指で擦ってもハンドソープで洗っても落ちる事はない。


仕事あがり、今年から現場へ向かう車中を共にしている同僚と二人で飯を食う。
彼とは似た部分があるのか、これまでこういった会話をできる人間は数少なかったと思える人物で、ReveR(夢)へ向かう途中でこうやって出逢ったのも何かの縁だと思える男だ。
もう少し会話が弾んでもいいかと思う頃、残ったゴールドのラインがまた気になる。
狭いようで広い間隔の食事と会話の合間に、いつのまにか最後のゴールドラインを引き剥がすと、自然にあまり人には話さなかったような悩みや思いを話していた。

残った3本の赤いラインが僕の魅力であり、実力であり、有りの侭であり、すなわち僕のリアルである。たったこれだけという挫折よりも、まだ表れていない肌色のスペースの分だけ成長できるという可能性を信じたい。
僅か3本のラインはやがて大きく広がり、いつかは僕の色で染まるだろう。

情熱と気品と、太陽の赤に。





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どんなに小さなことでも、たった爪ひとつのことからでも、実は様々なことが読み取れて大きなヒントに繋がる事があります。人生はアートだとは、よく言ったもんです。

前者は一見全く関係のないような事柄が関わり合う、結集。
後者は、拡張。
書いた後で客観的に読み返して思い付くのはその二つのキーワードで、これから迎える2008の、僕自身のテーマにもなりそうです。バンドで考えても、単純にメンバーの結集と活動スパンや音楽性の拡張などと、意外にも思いつきからパズルのピースははまっていく。
描いたのが幾何学的模様であったことにも意味があるのだろう。



これからも想像力で思い描き創造力で表現していこうと思う。楽しんで☆
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by Red_Rebel | 2007-12-29 02:19 | Diary of HEAD  

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