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愚直まっすぐに、

_オレは、ロックンロールエンターティナー!!
世界を縦横無尽に駆巡り鮮やかに輝き続けるReveRライトワーカー☆Sinya


そして、今日のオレは不器用なジェームスディーンだ。ジムって呼んでね。
営業所の中で制服の上着を脱ぎ、白いVネックの上から赤いハーリントンジャケットを羽織った。そして、ここ最近帰宅前に寄っている自社ビル内の喫煙所へと僕は向かった。
僕は何となく気分が落ち、足取りが重いと感じるとその煙たい四角い部屋のドアを開けるのだ。
とは言ってもタダの簡易な喫煙所で、カッコつけて書くとしたらその程度というだけでなんのムードもない。しかし、そこが労働者階級っぽさを醸し出しており旧作映画(少し強引)を思わせる。
そこにはオペレーターのパートのような、多分ぶりっこと言うよりは超ぶりっこのおばさんと少し偉そうな背広のおやじが昼ドラさながらの演出をしてくれていて孤独な(演出の)ジムのワンシーンのための風景としては良いし、実際映画とかってジョークの話じゃなくても「わかったわかった、うん、もうわかったから、ね」と言いたくなるほどの昼ドラぶりなのである。サニーかなんかのビニール持ってるしさ。でもこれ、アメリカ旧作映画な訳よ。

そんな中で僕はマルボロメンソールに火をつけ、深く煙りを吸込んだ。そして、そのまま何の効果も
なさそうな深呼吸をすると、右手のドアが開いた。
あら、アラキくん!
いや、今日はジムなんだ。いいか、今日はオレ、不器用なジェームスディーンだからさ、高校生くらいの娘がいるというおば、お姉さんなのでさすがにタメ語を話す訳がなかったが、僕は瞬時に笑顔を返し、お疲れッすと正に旧作映画の台詞などまったく無視の挨拶を交わして、再びその有毒な煙りを吐いた。
すると何を言う間でもなく、悩み相談がはじまった。そう言えば、と思う。そう言えば先日もここで2人のエキストラがいた。もちろん昼ドラもいた。
僕は今日よりも気分が重かったのだが、なぜか人と接すると元気に装ってしまう。そして、一番元気にしてなくちゃという場面でいつも力一杯に緊張してしまうものである。
どちらかと言えば後者の僕のほうが虚飾のない本当の自分自身ではあるのだが、だいたいはなんであそこで出せないかなと悔いたりするものだ。だから僕は都合良く、不器用なジムを演出してる。
けど「Ghost rider in the sky」を聴いてると思う、ゴーストライダーだって変身する前は弱かったりすんじゃんなってね。どっちかというと何でも見せれる人の方が少ないけどね、こうやって書いてみると別にそれも人間だからいいんじゃんとかって、思えたりもしてね。
ッうのが職業病的と言っても、僕が笑顔見せるのって子供の頃からだったりしてね、ガキの頃ってつまんないことを悪く指摘するヤツとかっていっからさ。正直あんま笑顔がなんたらって言われても好きじゃなかったのよ、でも意識しても変えられるもんじゃねえしね。だから貫き通すしかねえしね、必然的に?
なぜか途中から男弁に切り替わってしまったが、その先日の2人のエキストラというのが、僕がドアを開けて出ていくときにふと、多分一番爽やかだよねとロックンローラー的には恥ずかしくなってしまいそうな言葉をかけてくれてた。
今日のエキストラの方もそうで、大学の話とかするとね、誉めてくれたりもしてね。
なんか、ふとその日の気分によってブッキングされたかのようにエキストラの人たちが配置されてるような感じだったね。あくまでエキストラだけど、つまり普段は廊下でおうって挨拶交わす程度な感じなんですけどね、あたいらの祈りは効くっちゃけんなどと言われると九州の人は暖かいなって思いますね。つい最近、すべては愛からと思い付きで(HPにも)書いた言葉があったんですが、思いつきの言葉が何気ない出来事で意味を持ってきたのを僕は感じない訳にはいきませんでした。いや、ジムは感じたのだった。

僕が好きでなかった爽やかさや笑顔も、まぁ貫いてきて良かったなと思いましたね。
別にどっちがホントとか嘘とかって決めることでもないし、良い悪いもないけど、エンターティナーも普段のいろんなオレも全部ひっくるめてオレで、どこでどれをとか使い分ける必要もなくて。それがありのままってことなのかな〜と。ショーでもそうだったけど、たいてい自分が出せなかったと自己嫌悪になっちゃうような場面って、逆にだからこそ大事に思ってたりもするんだなという心理も少し理解したような気がしました。

大学ではいちおう哲学専攻となってますが、オレは心理学を中心にやっていきたいと思います。学位とか関係ないしね。もしかしたら、バンドやってる若いヤツとかいつか子育てとかにだって役立ったりもするわけじゃん、全部があてはまる訳じゃないけどね。
先ずは自分のためってことで。やったるぜ。

ジムはそう言って、ゆっくりと扉を開けた。すべては愛から、ロックンロールだぜと愚直まっすぐな思いを胸に抱きながら。



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by red_rebel | 2009-04-16 03:44 | Diary of HEAD  

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